【第1部】介護保険の申請|まず何をすればいい?手続きの流れを徹底解説!
皆さん、こんにちは。
介護サポートノートのゆりえです。
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
「介護サービスを利用したい」
そう思った時、まず何から始めればいいか分からず、立ち止まってしまう方は少なくありません。
でも、大丈夫です。
介護保険サービスを利用するためには、必ず「介護保険の認定」が必要です。

この記事では、上の画像の①~③までに当たる介護保険の申請から認定までの流れを、分かりやすく解説します。
1. 介護保険の申請はどこでできる?
介護保険を申請するには、いくつかの方法があります。
- 市区町村の窓口
ご家族が住民票を置いている市区町村の役所にある「高齢障害支援課」などの窓口で申請できます。 - 地域包括支援センター
前回の記事でもご紹介した「地域包括支援センター」でも申請が可能です。
役所が平日しか開いていないのに対し、土曜日も開いている場合が多いので、平日お仕事などで忙しい方には特におすすめです。 - 郵送
申請書類を取り寄せて、郵送で申請することも可能です。 - 電子申請
マイナンバーカードをお持ちの方なら、マイナポータルから電子申請もできます。

ご自身のやりやすい方法で申請しましょう。
認定を受けるご本人の住民票がある自治体での申請が必須なので、別居されている場合は注意してくださいね。
2. 申請時に必要な持ち物
申請の際に必要なものをまとめました。
- 【65歳以上の方】
- 介護保険被保険者証
- マイナンバーカードまたは通知カード
- 身元確認書類(顔写真付きのものが望ましい)
- 主治医の情報(主治医の氏名、医療機関名、所在地)
- 【40歳〜64歳の方】
- 健康保険証
- マイナンバーカードまたは通知カード
- 身元確認書類(顔写真付きのものが望ましい)
- 主治医の情報(主治医の氏名、医療機関名、所在地)
※ご本人以外が申請する場合は、念のため印鑑や委任状も持参すると安心です。
3. 申請したらすぐに使える?
制度上は申請したら介護保険サービスの利用は可能とされています。
しかし残念ながら、必ずしも申請したらすぐにサービスを利用できるわけではありません。
これはケアマネジャーや介護保険サービスを提供する事業所の判断に委ねられることが多いです。
申請後、認定結果が出るまでには約1〜1ヶ月半、場合によっては2ヶ月近くかかることもあります。
「介護が必要かも」と感じたら、なるべく早く申請することが大切です。
4. 認定までの流れ
申請後、介護認定の結果が出るまでには、主に2つのステップがあります。
ステップ1:訪問調査
市区町村から派遣された訪問調査員が、ご自宅や入院中の病院、入居している施設などを訪問します。
ご本人の体の状態や、日々の生活の様子、介護の状況などを確認します。
(※調査当日に「いつもよりシャキッとする」ことがあります。この問題については、今後投稿しますね!)
ステップ2:主治医意見書
市区町村からご本人の主治医に書類が送られ、意見書を作成してもらいます。
これにより、医療の観点からご本人の状態が審査されます。
この2つのステップを経て、介護認定審査会が開催され、ご本人の状態に合った「介護度」が決定します。
5. 介護認定の区分とは?
介護認定には、全部で7つの段階があります。
- 要支援1・2
- 介護が必要になる一歩手前の状態です。
- 「介護予防」の観点から、介護保険サービスを利用できます。
- 要介護1〜5
- 介護が必要な状態です。
- 数字が大きいほど、より多くの介護が必要であると判断されます。
この認定区分によって、利用できるサービスの**内容や量(支給限度額)**が変わってきます。
おわりに
介護保険の申請手続きは、少し複雑に感じるかもしれません。
でも、一人で頑張る必要はありません。
困った時は、いつでも地域包括支援センターに相談してみてくださいね。

次の記事では、認定後にどうやってサービスを利用していくのか、ケアマネジャーの役割について詳しく解説します。
