介護の始まりに気づくには?

🛑 【よくある誤解】「退院後もリハビリを続けて」と言われてもずっと通う必要はありません

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こんにちは。「介護サポートノート」のゆりえです。

今回の記事では、リハビリ専門職(理学療法士)として、15年以上高齢者リハビリに携わってきた筆者が、皆様がよく勘違いされてしまう「リハビリを続ける」ことについて解説します!

恵美子さん

ゆりえさん、お母さんの退院が決まったのは嬉しいんだけど、病院の先生に「退院後もリハビリを続けてくださいね」って言われちゃって……。

ゆりえ

そう言われると、少し身構えてしまいますよね。

恵美子さん

そうなの。

リハビリって、やっぱりこれからもずっと、どこかの病院や施設に通い続けなきゃいけないのかしら。

お母さんも「いつまで続くのかしら…」って、ちょっと疲れちゃってるみたいで。

ゆりえ

そうですよね。

でも恵美子さん、実はリハビリ専門職によるリハビリって、ずっと永遠に受け続ける必要はないんですよ。

恵美子さん

えっ、そうなの!?

だって先生は「続けて」って……。

通い続けるのは大変だけど、でもリハビリをやめたら、また動けなくなっちゃうんじゃないかって心配で。

ゆりえ

その不安、よくわかります。

でも、病院の先生が言う「続けて」は、「ずっと専門家に頼りなさい」という意味ではないんです。

恵美子さん

え、どういうこと?

専門の人についてもらわなくていいの?

ゆりえ

リハビリの本当のゴールは、「自分の力で、やりたい生活を送り続けること」なんです。

専門家は、そのための「期間限定のアシスト役」だと思ってください。

恵美子さん

アシスト役……。

つまり、いつかは「卒業」していいってこと?

ゆりえ

その通りです!

今日は、なぜ「リハビリを続けろ」と言われてしまうのか、その本当の意味と、賢い「リハビリの卒業」についてお話ししますね。


1. なぜ「リハビリを続けろ」と言われてしまうのか?

病院の先生が「続けて」と言う一方で、実は日本の医療保険制度には、リハビリを受けられる「日数制限」という厳格なルールがあります。

「いつまでも病院でリハビリを続ける」ことは、制度上難しいのが現実です。

医療保険には日数の制限がある

① 疾患別のリハビリ日数制限

病気やケガの種類によって、保険が使える期間は以下のように決まっています。

疾患の種類主な病名保険が使える期間(上限)
脳血管疾患等脳梗塞、脳出血など発症から 180日
運動器(整形外科)骨折、人工関節など発症から 150日
心大血管心筋梗塞、心不全など発症から 150日
呼吸器肺炎、COPDなど発症から 90日

注意: 高次脳機能障害など重い症状がある場合は最大240日まで延長されることもありますが、基本的には「回復が見込める期間」を医療保険でカバーするという考え方です。

② 「日数が来たらリハビリ禁止」ではない

ここで勘違いしてはいけないのが、「日数が来たら終わり」ではないということです。

上限日数を超えた後は、多くの場合「介護保険」でのリハビリへバトンタッチします。

  • 医療保険(回復期): 病院で集中的に体を治す時期
  • 介護保険(生活期): デイケアや訪問リハビリで、生活を維持する時期

高齢者の場合、介護保険のリハビリには原則として日数制限はありません。

「病院のリハビリが終わる=見捨てられる」のではなく、「生活の場でのリハビリにステージが変わる」と捉えましょう。

③介護保険のリハビリ、ここに注意!

ただし、介護保険でのリハビリにも注意すべきことがあります。

介護保険でのリハビリも永続的に受けられるとは限りません

そしてリハビリは、『なんとなく』受け身になって通い続けるものではありません。

生活などにおける明確な目標を持ち、目標達成に向けて取り組むものであり、リハビリ専門職はあくまでもそれをアシストする役割です。

目標が達成し、いずれは卒業を目指していけることが真のリハビリの役割なのです。

以下に、詳しく解説していきますね!

専門職は「アシスト役」である

  • リハビリ専門職は、患者様が自分で動けるようにアシストする役割です。
    主役はあくまでご本人です。
  • 自分から頑張る人は目覚ましく回復します。
    逆に、受け身で専門職任せの人は、なかなか良くならない傾向があります。
  • ご自分でトレーニングや運動ができるようになれば、専門職は必要なくなります。
    それこそが本来の「リハビリの卒業」です。

2. 本来の「リハビリを続ける」という意味

病院で言われる「リハビリを続ける」という言葉は、「専門家に頼り続けてください」という意味ではありません。

それは、「自分の力で、運動や生活を頑張って続けてください」という意味です。

リハビリとは、体の機能改善だけではありません。

  • 家事ができるようになること
  • 着替えやトイレなどの身の回りのことができるようになること
  • 近所を散歩したり、旅行に行ったり、趣味活動に参加できること

これら全てがリハビリです。

 ここだけの話、リハビリ=「マッサージ」と思われている方が多い印象ですが、マッサージのような徒手的な治療はあくまでもリハビリのごく一部であり、特に高齢者のリハビリでは、マッサージのみで目標達成に至れる事例はほとんどありません。

この件については、またいずれお話させていただきますね😊

理想的なリハビリのサイクル

  1. 目標を設定する: 例:「孫の家までバスに乗って一人で行きたい」
  2. 専門職の力を借りる: 目標達成に必要な訓練や補助具の選定を専門職にアシストしてもらう。
  3. 目標を達成する: バスに乗れるようになったら、専門職によるリハビリはいったん卒業
  4. 自分の力で維持する: その後は、自分で運動や生活を頑張って状態を維持する。

3. リハビリ専門職を再度利用すべき時

卒業した後も、以下のような「具体的な目標」ができた時や、体調が変化した時には、再度専門職の力を借りることができます。

サービスの種類目的
通所リハビリデイケアに通い、機能訓練・生活訓練を行う。
訪問リハビリ自宅に来てもらい、生活環境に合った訓練を行う。
外来リハビリ(制度上、可能な範囲で)病院の外来に通う。

🔑 最も大切なこと

リハビリとは、「一生通うこと」ではなく、「人生の目標を達成するために、必要な時に専門家を頼ること」です。

不安にならず、ご自身のペースで、毎日をより良くするための運動や生活を続けていきましょう。


  • 医者から、塩分制限・糖質制限・タンパク質制限などの指導を受けた💦
  • 最近、咀嚼・飲み込みが大変になってきたので、柔らかい食事を家族とは別に用意が必要になったけど、正直毎食は大変!
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ABOUT ME
ゆりえ
地域で暮らす高齢者を支えるご家族の皆様が、忙しく大変な毎日を少しでも楽でゆとりを生み出せる日々になりますように。そんな思いを込めてブログを書いています。現役のリハビリ専門職×介護支援専門員です。
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