介護のヒント

🍽️ 【食べない理由の80%は見た目】刻み食・ミキサー食が親の食欲を奪う本当の理由

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こんにちは。「介護サポートノート」のゆりえです。

ブログをご覧くださりありがとうございます😊

前回の記事では、やわらか食の宅配弁当についてレビューさせていただきました!

今回はなぜ、食事の見た目や食形態が大事なのか脳科学的にお伝えします😊

🍚 【実食レポ】「噛む・飲み込む」が心配な方に!やわらか食専門の宅配弁当は本当に舌で潰せる?固いものが噛みにくい、ムセる…食事の不安を抱える介護家族へ。献立・調理不要で栄養満点な「やわらか食」冷凍宅配弁当の実力を高齢者リハビリ専門家が正直に検証しました。...

今回も恵美子さんから切実なお悩みを伺いました・・・

恵美子さん

固いものが噛めないから、時間をかけて細かく刻んでいるのに、母が一口も食べてくれません

せっかく作ったのに、本当に落ち込んじゃいます…

ゆりえ

恵美子さん、そのお気持ち、本当によく分かります。

親御様のためを思って頑張っているのに、食べてもらえないのは辛いですよね。

実は、この「食べない」という行動の裏側には、単なるワガママではない、人間が持つ本能的な反応が関係しています。

🤢 あなたにもありませんか?「食わず嫌い」の瞬間

皆さんは、目の前に「見た目がちょっと…」という料理が出たとき、どう感じますか?

たとえば、苦手な虫の佃煮や、見た目がグロテスクな珍味。

どんなに「美味しいから食べて!」と説明されても、「うわ、食べたくない」と避けてしまうのではないでしょうか。

では、こちらの画像にある3種類の食事を見てあなたはどれを「わぁ!とても美味しそう!」と思いますか?

実はこれ、全て同じメニューなんです!

仮にあなたがこの中で一番美味しくなさそう…と思った食事を「栄養を摂らなければならないから食べてください!」と強く言われたり、半ば強制的に食べさせられたら…

あなたはどんな気持ちになり、どんな反応を示すでしょう😥

この感覚は、高齢になっても同じです。

この記事では、リハビリ専門職の視点から、なぜ見た目が変わった食事が食欲を減退させてしまうのか、その科学的根拠と、取るべき対策を解説します。


1. 食事の「品位と尊厳」を考える

私たちは口から食べることで、人間としての品位や尊厳を回復させる原動力にもなります。食べる楽しさというのは、誰もが持っているものです。

ですが細かく刻まれた食事やミキサーにかけられた食事を目の前に出された親御様が、もしあなたにこう言われたらどうでしょう?

「栄養をとってもらわないといけないから、嫌かもしれないけど食べて。」

朝昼晩、一日三回。

この美味しそうではない見た目の食べ物を、毎日毎日繰り返して食べ続けなくてはならないとしたら、どんな気持ちになりますか?

高齢になっても、この食事に対する感情は同じはずです。


2. 人は「味覚」ではなく「視覚」で食べる

あなたは、食べ物を「美味しいか」「美味しくないか」と判断する時、何が一番重要だと思いますか?

視覚は、五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)の中で脳に伝える情報量が圧倒的に多いのです。

🚨 見た目と想像力の大きなギャップ

細かく刻まれたり、ミキサーでペーストにされたりする食事(嚥下食)は、安全のためには必要です。

しかし、その結果、以下のような問題が生じます。

  • 期待感のギャップ: 頭の中で思い浮かべる「肉じゃが」や「餃子」の原型と、目の前の見た目のギャップが大きすぎると、「美味しくなさそう」と脳が判断します。
  • 食欲の減退: 食材の原型、色、形、香りが弱まるため、食欲が増進されず、結果として食事の満足度が低下しがちです。

盛り付けが美しかったり、色合いが綺麗だと、それだけで食欲の増進や期待感につながります。

この視覚からの喜びが失われると、食べる意欲も失われてしまうのです。


3. 【対策】食欲を引き出す「やわらか食」「ムース食」の選択肢

細かく刻んだ食事やミキサー食に対する対応策として、やわらか食やムースという食事形態があります。

やわらか食やムース食とは、見た目を考慮して、ある程度原型をとどめたまま柔らかく調理・成形された食事のことです。

  • 見た目の保持: 食材の原型が残っているため、視覚から「美味しそう」という食欲を引き出すことができます。
  • 美味しさのデータ: 研究データとしても、刻み食やペースト状に近い食事に比べ、美味しさや食欲で高い数値を示したという報告もあります。

ですが、やわらか食やムース食を自宅で日々調理するのは難しいですよね・・・


4. 食事の硬さ以外の課題:制限食への対応

食事の課題は、「硬さ」だけではありません。お医者さんから塩分、カロリー、タンパク質などの制限を指示されている親御さんもいるかと思います。

🍽️ 制限食の種類

硬さには問題がないけれども、健康のために制限食が必要なケース。

「塩分は1日〇g未満にしてね。」などと言われても厳密に守りながらの調理は本当に大変です!

カロリー制限やたんぱく制限食には何種類か用意があるので、医師の指示に従ってお弁当を選ぶことができます!

さらに、「柔らかい食事」かつ「制限食」の両方が必要という方もいらっしゃいます。

これらはご家庭で両立して調理することが非常に難しい課題です。

毎日実践されているご家族の皆様には頭が上がりません・・・

時には楽してみてはいかがですか?


5. まとめ:美味しく食べる意欲を引き出すために

食事の満足度が低下すると、食べる量が減り、栄養状態の悪化にもつながりかねません。

親御様に、いつまでも「美味しく食べる」という意欲を持ち続けてもらうためには、ご本人の体の状態に合わせた食形態の工夫と、視覚的な満足度を両立させることが非常に重要です。

  • 硬さに合わせた形態(やわらか食、ムース食など)を選ぶ
  • 健康状態に合わせた制限(減塩、低カロリーなど)を行う

これらの課題への解決策としておススメなのがこちらです!

  • 医者から、塩分制限・糖質制限・タンパク質制限などの指導を受けた💦
  • 最近、咀嚼・飲み込みが大変になってきたので、柔らかい食事を家族とは別に用意が必要になったけど、正直毎食は大変!
  • 日々の健康のためにバランスの良い食事を食べてほしいけど、毎食の用意は大変!

高齢になると、医者から一部栄養などの制限を受けたり、入れ歯が合わない・嚙む力が弱くなるなどで柔らかい食事の用意が必要になることがあります。

通常の食事とは別に、このような食事を準備するのは大変、制限食は医者の指示通りに作れているかわからない…

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調理時間を短縮させて、少しでもゆとりが生まれますように^^

出典:https://www.engesyoku.com/index.html

ABOUT ME
ゆりえ
地域で暮らす高齢者を支えるご家族の皆様が、忙しく大変な毎日を少しでも楽でゆとりを生み出せる日々になりますように。そんな思いを込めてブログを書いています。現役のリハビリ専門職×介護支援専門員です。
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