高齢者施設の選び方

入居を考える前に|50代から知っておきたい、施設選びのポイントと費用

にほんブログ村 介護ブログ 在宅介護
にほんブログ村

ゆりえ

皆さん、こんにちは。

介護サポートノートのゆりえです。

いつもご覧いただき、ありがとうございます。

はじめに

「いつか施設に入所することも考えなきゃいけないかな…」

そう感じた時、何から手をつければいいのか分からないかもしれません。

いざという時に慌てないために、今から知っておきたい「施設」のこと。

この記事では、施設の選び方や費用について、分かりやすく解説します。


1. 施設入居を考えるタイミング

「どのくらいまでなら家で介護できるか?」

その限界を、ご家族で話し合っておくことはとても大切です。

  • 介護度が重くなった時
  • 医療的なケアが必要になった時
  • ご家族の介護負担が限界に達した時

これらのタイミングが来た時に、施設という選択肢を考えることになります。

施設への入居は、決して「悪いこと」ではありません。

ご本人の安心・安全を守り、ご家族の介護負担を大きく減らすための、大切な選択肢です。


2. 施設の種類と特徴

施設は、ひとくくりに言ってもたくさんの種類があります。

それぞれの特徴を知っておくことが大切です。

👇


🏠 高齢者の主な入所(入居)施設一覧

【A】介護保険施設(=介護保険の“3施設”)

➡ いずれも**要介護認定(要介護1以上 ※特養は要介護3以上)**が必要です。

区分施設名特徴
特別養護老人ホーム(特養)生活の場。介護が常時必要な高齢者向け。
長期入所が基本。費用が比較的安い。
介護老人保健施設
(老健)
リハビリを中心に「在宅復帰」を目指す施設。
入所期間は3〜6か月ほどが一般的。
介護医療院医療と介護が同時に必要な人向け。長期療養型。
慢性期の医療ケア対応あり。

【B】有料老人ホーム(民間施設)

➡ 種類によって、介護保険の要否が異なります。

区分施設名要介護認定特徴
介護付き有料老人ホーム要介護が必要施設職員が介護サービスを提供。
特養に近い形態。
住宅型有料老人ホーム不要
(自立もOK)
介護は外部サービスを利用。
比較的自由度が高い。
健康型有料老人ホーム不要(自立のみ)食事・生活支援あり。
介護が必要になると退去になる場合も。

【C】その他の民間・公的な高齢者住宅

施設名要介護認定特徴
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)不要(自立~軽介護)バリアフリー設計。安否確認・生活相談付き。介護は外部利用。
シニア向け分譲マンション/賃貸住宅不要(自立)民間の高齢者住宅。
見守りや食事提供付きの場合も。

【D】軽費老人ホーム(ケアハウス)

種類要介護認定特徴
一般型ケアハウス不要(自立~軽度)公的支援あり。低料金で入居可能。
介護型ケアハウス必要(要介護1以上)施設内で介護サービス提供。特養に近い。

【E】認知症対応施設

施設名要介護認定特徴
グループホーム(認知症対応型共同生活介護)要支援2〜要介護5家庭的な少人数制。
認知症の方専用。

【F】医療系施設・終末期対応

施設名要介護認定特徴
療養型病床/介護医療院要介護医療・看護ケア中心。長期療養型。
ホスピス・緩和ケア病棟不要(医療保険)がん末期や終末期ケアに対応。


3. 施設にかかる費用と確認ポイント

施設によって費用は大きく異なります。 事前に必ず確認しておきたいのが、以下の点です。

  • 入居費用と月額費用
    • 施設によっては、高額な入居費用(一時金)がかかる場合があります。
    • 年金や貯蓄など、いくらまでなら支払えるか、ご家族でしっかり計算しておきましょう。
      国民年金だけでは、月額費用をまかなえない場合がほとんどです。
  • サービス内容と費用
    • 「何でもやってくれるだろう」と期待しすぎないことも大切です。
    • オムツ代や日用品代、理美容代など、月額費用以外にかかる費用がないか確認しましょう。

4. 施設見学のすすめ

もし可能であれば、実際に施設を見学してみることを強くおすすめします。

  • 施設の雰囲気
    • 入居者さんがいきいきと過ごしているか、スタッフさんが笑顔で働いているか、施設の雰囲気を肌で感じましょう。
  • サービス内容
    • 食事の内容やレクリエーションの種類、リハビリの様子など、具体的なサービス内容を見てみましょう。
    • 趣味を続けられるような活動があるか、相談してみるのも良いでしょう。
  • ご本人と一緒に
    • ご本人も一緒に見学できると、具体的なイメージが湧きやすくなります。
    • 「ここに住んでみたい」と気に入ってくれるかもしれません。

おわりに

施設への入居は、決して簡単な決断ではありません。

でも、ご本人の暮らしをより安心・安全にするための、前向きな選択肢です。

一人で悩まず、ご家族で話し合い、ケアマネジャーにも相談しながら、後悔のない選択をしてください。

ABOUT ME
ゆりえ
地域で暮らす高齢者を支えるご家族の皆様が、忙しく大変な毎日を少しでも楽でゆとりを生み出せる日々になりますように。そんな思いを込めてブログを書いています。現役のリハビリ専門職×介護支援専門員です。
このブログのブックマークをお願いします
このブログをブックマークして購読をお願いします

公式LINEにご登録いただけると、最新情報を受け取れます。https://lin.ee/h8sc2kL

にほんブログ村 ランキング参加中!
ポチっとしてくれたら嬉しいです
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

 

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA