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ゆりえ
皆さん、こんにちは。
介護サポートノートのゆりえです。
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
Contents
はじめに
「いつか施設に入所することも考えなきゃいけないかな…」
そう感じた時、何から手をつければいいのか分からないかもしれません。
いざという時に慌てないために、今から知っておきたい「施設」のこと。
この記事では、施設の選び方や費用について、分かりやすく解説します。

1. 施設入居を考えるタイミング
「どのくらいまでなら家で介護できるか?」
その限界を、ご家族で話し合っておくことはとても大切です。
- 介護度が重くなった時
- 医療的なケアが必要になった時
- ご家族の介護負担が限界に達した時
これらのタイミングが来た時に、施設という選択肢を考えることになります。
施設への入居は、決して「悪いこと」ではありません。
ご本人の安心・安全を守り、ご家族の介護負担を大きく減らすための、大切な選択肢です。
2. 施設の種類と特徴
施設は、ひとくくりに言ってもたくさんの種類があります。
それぞれの特徴を知っておくことが大切です。
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🏠 高齢者の主な入所(入居)施設一覧
【A】介護保険施設(=介護保険の“3施設”)
➡ いずれも**要介護認定(要介護1以上 ※特養は要介護3以上)**が必要です。
| 区分 | 施設名 | 特徴 |
|---|---|---|
| ① | 特別養護老人ホーム(特養) | 生活の場。介護が常時必要な高齢者向け。 長期入所が基本。費用が比較的安い。 |
| ② | 介護老人保健施設 (老健) | リハビリを中心に「在宅復帰」を目指す施設。 入所期間は3〜6か月ほどが一般的。 |
| ③ | 介護医療院 | 医療と介護が同時に必要な人向け。長期療養型。 慢性期の医療ケア対応あり。 |
【B】有料老人ホーム(民間施設)
➡ 種類によって、介護保険の要否が異なります。
| 区分 | 施設名 | 要介護認定 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ① | 介護付き有料老人ホーム | 要介護が必要 | 施設職員が介護サービスを提供。 特養に近い形態。 |
| ② | 住宅型有料老人ホーム | 不要 (自立もOK) | 介護は外部サービスを利用。 比較的自由度が高い。 |
| ③ | 健康型有料老人ホーム | 不要(自立のみ) | 食事・生活支援あり。 介護が必要になると退去になる場合も。 |
【C】その他の民間・公的な高齢者住宅
| 施設名 | 要介護認定 | 特徴 |
|---|---|---|
| サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) | 不要(自立~軽介護) | バリアフリー設計。安否確認・生活相談付き。介護は外部利用。 |
| シニア向け分譲マンション/賃貸住宅 | 不要(自立) | 民間の高齢者住宅。 見守りや食事提供付きの場合も。 |
【D】軽費老人ホーム(ケアハウス)
| 種類 | 要介護認定 | 特徴 |
|---|---|---|
| 一般型ケアハウス | 不要(自立~軽度) | 公的支援あり。低料金で入居可能。 |
| 介護型ケアハウス | 必要(要介護1以上) | 施設内で介護サービス提供。特養に近い。 |
【E】認知症対応施設
| 施設名 | 要介護認定 | 特徴 |
|---|---|---|
| グループホーム(認知症対応型共同生活介護) | 要支援2〜要介護5 | 家庭的な少人数制。 認知症の方専用。 |
【F】医療系施設・終末期対応
| 施設名 | 要介護認定 | 特徴 |
|---|---|---|
| 療養型病床/介護医療院 | 要介護 | 医療・看護ケア中心。長期療養型。 |
| ホスピス・緩和ケア病棟 | 不要(医療保険) | がん末期や終末期ケアに対応。 |

3. 施設にかかる費用と確認ポイント
施設によって費用は大きく異なります。 事前に必ず確認しておきたいのが、以下の点です。
- 入居費用と月額費用
- 施設によっては、高額な入居費用(一時金)がかかる場合があります。
- 年金や貯蓄など、いくらまでなら支払えるか、ご家族でしっかり計算しておきましょう。
国民年金だけでは、月額費用をまかなえない場合がほとんどです。
- サービス内容と費用
- 「何でもやってくれるだろう」と期待しすぎないことも大切です。
- オムツ代や日用品代、理美容代など、月額費用以外にかかる費用がないか確認しましょう。
4. 施設見学のすすめ
もし可能であれば、実際に施設を見学してみることを強くおすすめします。
- 施設の雰囲気
- 入居者さんがいきいきと過ごしているか、スタッフさんが笑顔で働いているか、施設の雰囲気を肌で感じましょう。
- サービス内容
- 食事の内容やレクリエーションの種類、リハビリの様子など、具体的なサービス内容を見てみましょう。
- 趣味を続けられるような活動があるか、相談してみるのも良いでしょう。
- ご本人と一緒に
- ご本人も一緒に見学できると、具体的なイメージが湧きやすくなります。
- 「ここに住んでみたい」と気に入ってくれるかもしれません。
おわりに
施設への入居は、決して簡単な決断ではありません。
でも、ご本人の暮らしをより安心・安全にするための、前向きな選択肢です。
一人で悩まず、ご家族で話し合い、ケアマネジャーにも相談しながら、後悔のない選択をしてください。

